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効率的な水分補給方法

◆タイミング

熱中症予防のために水分補給をする場合、そのタイミングは「喉が渇く前」がおすすめです。
「1時間に1回は水分補給をする」と決め、喉が渇いていなくとも水分を取っておくとなおいいでしょう。
というのも「喉が渇いた」という感覚は体が水分状態に陥っているために発信されている危険信号であるため、喉が渇いてから水分補給をしたのでは手遅れになる場合があるのです。

そこで日頃から喉が渇く前に水分補給をするというのはもちろん、「喉が渇いたな」と感じた場合は一刻も早く水分を摂取することが重要です。

◆何を飲めばいいの?

熱中症対策のために水分補給をする場合、スポーツドリンクをたっぷり飲んでしまう方も多いと思いますが、これは少し危険です。
スポーツドリンクには、糖分が過剰に含まれているために糖尿病へのリスクも懸念されています。
また、甘さから逆に喉が乾いてしまう場合もあります。

またコーヒーや紅茶を飲む習慣がある方は、少し注意が必要です。
というのもこれらの飲み物には利尿作用があるため、水分を取ったとしてもそれが尿として排出されてしまうことがあるのです。
そこでコーヒーを飲んでいるからと安心するのではなく、それとは別にしっかりと水分補給をすることを忘れないようにしましょう。

おすすめなのは、「糖分」が控えめで、「カフェイン」が入っておらず、「ミネラル」が含まれている飲料。
お茶にもカフェインが含まれているものが多いですが、日本人になじみ深い「麦茶」には糖分、カフェインも含まれていませんので
おすすめです。

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◆量は?

熱中症対策に大変効果的な水分補給ですが、一度にたくさん飲めば高い効果を得られるのかというと、そうではありません。

まず水分補給における摂取総量は、発汗によって減少した体重の70パーセントから80パーセントを目安としましょう。
例えば1日に3リットルの汗をかいた場合、2.1リットルから2.4リットル程度の水分補給が必要となります。
そして1回に飲む量に関しては、10分間に300ml程度にすることをおすすめします。
1日を通してこまめに水分補給をすることで、より効果的な熱中症予防ができるのです。

◆水分の温度は?

熱中症にならないためには、暑熱順化、つまり体を暑さに慣れさせることが必要になります。
そしてそのために有効なのが、5〜15度の水分を摂取することです。

水分補給には、体内に水分を補給する役割のほかに、身体をクールダウンさせる役割もあります。
そのため、水分であれば何でもいいというわけではなく、5〜15度といった「冷たい」と感じる温度の水分を摂取することが大切なのです。

またこの温度の水分は体への吸収が早いため、他の温度の飲み物よりも早く体を冷やすことができます。

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